台風7号、最大瞬間風速43.7㍍
農作物など各地で被害
強い台風7号は12日午後6時現在、石垣島の南約90㌔にあって、勢力を維持したまま時速20㌔の速さで西北西に進んだ。宮古島地方は同日昼前に暴風域に巻き込まれ、終日強い風が吹いた。最大瞬間風速は43・7㍍(下地島空港)を観測した。強風で街路樹の木が折れたり、ビニールハウスの一部が破損したりする被害が発生した。農作物はサトウキビを中心に被害が出ている。暴風警報の発表で官公庁は閉庁、学校は休校となった。
台風の接近に伴い、気象台は午前4時15分、宮古島地方に暴風警報を発表。その後、午前11時ごろには暴風域圏内に入った。
12日午後6時の台風の中心気圧は955hpa。位置は北緯23度35分、東経124度20分。中心付近では最大40㍍の強風が吹いた。
13日午前6時には、やや勢力を弱めて東シナ海に達する見込み。
台風が接近した12日の宮古本島は昼前から風が強まり、午後5時21分に平良下里で35・2㍍の最大瞬間風速を観測した。北海岸線の一周道路では横なぐりの雨と強い風が吹き付け、道路上には風で折れた木の枝やちぎれた葉が散乱した。
沿岸の海域は猛烈にしけた。白い高波が立ち、そのまま海岸に打ち付けて巨大なしぶきを上げた。高潮が影響し、下地の前浜桟橋の一部では冠水もあった。
この台風で農作物の被害が各地で発生。サトウキビは横倒しとなり、一部では折損も見られる。路地栽培のスイカやオクラでも被害が出そうだ。施設栽培のマンゴーは落果や果実の擦り傷が懸念される。県、宮古島市など関係機関はきょう13日にも被害調査を実施する。
干ばつ傾向の解消に向けて期待された降水量(午後6時現在)は、平良下里で19・5㍉とまとまった雨を観測している。