飲酒絡みの人身事故ゼロ/宮古島署が初の年間達成
「民警連携が奏功」と宮城署長
宮古島署(宮城英眞署長)と宮古島地区交通安全協会(宮里敏男会長)は26日、同署が2001年に統計を取り始めて以来、飲酒に絡む人身事故発生年間ゼロ件を初めて達成したと発表した。飲酒にからむ交通人身事故は12年7月25日から発生していない。県内では現在、宮古島署のみが達成している。
同署管内で発生が最も多かったのは04年の13件で、最も少なかったのは09年の2件だった。県全体での最多は02年の433件で、最少は07年の118件だった。
達成できた要因を宮城署長は「交通安全協会を中心にしたボランティアと連携を密にして、交通安全思想の普及を強力に推し進めた結果だと思う。二日酔い状態で摘発される件数が多い。早朝検問が浸透していったことも挙げられる」と分析した。
13年上半期(1~6月)の宮古島署管内の飲酒運転の摘発数は34件で、このうち午前7時から10時までの摘発が約半数の16件を占める。
宮里会長は「二日酔いの早朝取締りも住民に理解してもらえるよう努力してきた。いろいろなイベントなどを通して活動してきた。飲酒運転根絶に対する周囲の意識が向上してきていることが、数字に表れていると思う」と述べた。
宮古島署管内で飲酒運転根絶宣言をしている事業所は18日現在、202事業所で、人数は4773人。
また、宮古島署、交通安全協会(安協)の独自の取り組みとして「お茶の間作戦」を展開している。事業所や学校などで交通安全教育を受ける機会がない人たちを対象に、駐在員や安協のボランティアが家庭に出向き、シートベルト着用と飲酒運転根絶宣言の署名などを促す活動をしている。
また、3月に達成した「交通死亡事故年間ゼロ件」も継続している。