会場に動物の鳴き声/夏休み親子芸術劇場
演奏家が楽器で奏でる
夏休み親子芸術劇場(主催・市、市教育委員会、市文化協会)が1日、マティダ市民劇場で開かれた。国内外で活躍する宮古島市出身の演奏家ら6人が出演。クラシック音楽やオペラなどを披露し、訪れた夏休み中の子どもたちに楽しいひとときをプレゼントした。
「動物のお祭り」と題した舞台では、ライオンやロバ、白鳥など動物が出てくるクラシック音楽を紹介。黒島舞季子さんのソプラノと晴雅彦さんのバリトンでの「猫の二重唱」は演劇仕立てで会場を大いに沸かせた。
しゃっくりの「ヒック、ヒック」、「ポキポキ」と鳴る関節の音もバイオリンやピアノの音色で表現し楽器の特徴を伝えた。
子どもたちは「大きな栗の木の下で」をみんなで合唱しながら手を広げたり、胸の上で組んだり、「こぶたぬきつねこ」を動物のまねをしながら元気に歌ったりして音楽の素晴らしさを実感した。
プロが奏でる洗練された演奏と歌声、ユーモアに富んだ会話や動作、水族館にいるような舞台演出など、約1時間のコンサートは最後まで聴衆を引き付けていた。
塩川鈴佳さんと下地舞さん(ともに歳)は「猫の鳴き声としゃっくりの音が面白かった。音楽をやってみようかなという気持ちになった」と笑顔だった。