社会・全般
2013年8月3日(土)9:00
試験栽培中のキビ盗まれる
宮糖「植えたら害虫の発生も」
城辺のほ場で、奨励品種に向け試験栽培中の2系統品種のサトウキビ計120~130本が何者かによって盗まれたとして宮古製糖は2日、記者会見し「試験栽培中のキビは特性をデータ収集しており、盗まれたキビを植えた場合に病害虫が発生する恐れもある」と警鐘を鳴らし「絶対に盗まないように」と訴えている。
キビは昨年9月に植えた夏植え。試験栽培では耐風性や耐干性などを調べているほか、現在は干ばつ時における生育状況をデータ収集している。
同社農務課の職員が1日、ほ場を見回った際に盗まれているのを見つけた。キビは斧のような物を使って根元部分から刈り取られていた。
職員は「試験栽培中のキビを盗み、それを増やしては困る。窃盗は止めてほしい」と話した。
2008年9月にも試験栽培中のキビ約100本が盗まれる被害があり、宮糖では再び窃盗が発生していることから見回りパトロールを強化している。