11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
社会・全般
2013年8月6日(火)9:00

雨よ降れヒヤサッサ/城辺比嘉

クイチャーで雨乞い/天に届けとキビ農家ら


恵みの雨に期待しクイチャーを踊るお年寄りたち=4日、比嘉公民館前

恵みの雨に期待しクイチャーを踊るお年寄りたち=4日、比嘉公民館前

 少雨状態が続く宮古島地方に恵みの雨が降ることを祈願する「雨乞いクイチャー」が4日夕、城辺比嘉自治会(下地修会長)で行われた。農作業を終えたサトウキビ農家らが参加。大地を踏みしめて天に届けとばかりに「ヒヤサッサ」と声を張り上げた。地下ダムでは龍の舞が披露され、水が満々と貯まるよう竜頭を空に突き上げた。




地下ダム水位水質監視施設で龍の舞を披露する宮古龍獅団のメンバー=4日、城辺福東

地下ダム水位水質監視施設で龍の舞を披露する宮古龍獅団のメンバー=4日、城辺福東

 雨乞いのクイチャーは午後5時から、比嘉公民館前の広場で行われた。

 スピーカーの音量を最大限にし、地域の人たちが輪になって土煙が上がるほどに大地を踏みしめた。

 かん水を終えたトラックも来て、クイチャーの輪の中に散水し恵みの雨を演出した。

 しばらくすると北の空に雨雲が広がり、「祈りが通じた」と住民たちを一瞬喜ばせたが雨は降らなかった。

 参加した下地初枝さんは、1975年の沖縄国際海洋博覧会の会場で3日間、クイチャーを踊ったことがあるという。「比嘉のクイチャーは伝統がある。私たちの願いは、天の神様にきっと通じる」と笑顔を見せた。

 照屋秀雄さんは、旧城辺町時代にも雨乞いクイチャーを踊ったことがあると言い「その時も雨が降った。過去の経験から高い確率で雨が降る」と自信たっぷりだった。

 この日は、福東にある地下ダムでも宮古龍獅団(砂川吉一団長)が龍の舞を披露した。

 龍は水のシンボルともいわれることから、雨を呼び起こしてほしいと17㍍の龍を太鼓とかねの音に合わせて上下左右に動かした。

 地下ダムを管理する宮古土地改良区の仲間克理事長は「このままだと地下ダムの水が心配だ。農家のために一雨ほしい」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!