「次は百歳」と笑顔
親族、近隣の人たち集い/各地で盛大に米寿祝い
米寿祝いが8日、宮古各地で行われた。島内外から集まった親族が盛大な祝宴を開き、歌ったり踊ったりして長寿を祝福した。平良西原の祝宴に訪れた人たちは長寿にあやかろうと豚の肝や塩、泡盛を口に含み、縁起物の竹をもらった。
宮古では新暦の米寿祝いが増えているが、今も旧暦に合わせて祝宴を開く家庭も多い。
平良西原では8日、12件で米寿祝いがあった。このうち盛島宏さん宅には親族が前日から集まり、料理や家の飾り付けなど祝宴の準備に追われた。
8日になると子や孫、ひ孫が胸に「Hiroshi88」と書かれたそろいのTシャツを着用。歌や踊りを披露して盛島さんの米寿を祝った。
地域住民も次々と訪れて盛島さんを祝福。盛島さんの前で正座し、注がれた泡盛を飲み干し、豚の肝や塩を口にふくんだ。最後に盛島さんから縁起物の竹をもらい受け、深々と頭を下げた。
盛島さんが熟練の三線を弾き始めると、みんなで踊った。祝いに訪れた人たちは「米寿おめでとう」「次は100歳祝いだ」と声を掛けながら踊り続けた。
盛島さんは「このようなお祝いをしてもらって感無量」と話し、祝宴を準備した親族に感謝。米寿を迎え「最高の気分。次は100歳に向けて頑張りたい」と話した。子は4人、孫は9人、ひ孫は11人いる。盛島さんは「孫やひ孫の成長が楽しみ。健やかに、元気に育つことだけを願っている」と話し、膝に抱いたひ孫に優しい視線を送った。
盛島さん宅は終日米寿祝いの来客でにぎわった。盛島さんは「ありがとう」と感謝の言葉を繰り返し、さらなる長寿を約束した。