局地的に激しい雨/宮古島地方
平良で1時間に32㍉/伊良部、城辺の一部でも降水
宮古島地方に10日、局地的な雨が降った。同日午後、平良下里では1時間に32・5㍉の降水量を観測し、伊良部島でも同等の雨が降ったものとみられる。城辺の吉田でもまとまった雨が降った。この雨で平良の鏡原、荷川取、添道、伊良部島、城辺など一部地域のサトウキビの干ばつ被害が軽減されそうだ。一方で同じ平良地区でも池間や狩俣での降水はなし。下地や上野、城辺の大部分でも雨は降らなかった。
宮古島地方気象台によると、各地の雨量は▽平良下里33・5㍉▽下地島空港3㍉▽平良鏡原11・5㍉-で城辺と多良間はゼロ(雨量計設置場所での観測)。
特に平良下里では午後2時19分から3時19分までに32・5㍉の激しい雨を観測した。市街地では部分的に道路が冠水したり、側溝の水が勢いよくあふれたりするなど激しい雨を印象付けた。まとまった雨は先月12日以来となる。
この雨を受け、平良や城辺の一部地域と伊良部島では干ばつ被害の軽減が見込まれる。伊良部島の降水状況を調べた市職員は「30~40分は降り続いた。29日ぶりの雨になる」と話し、干ばつ解消を期待した。
ただ、約1カ月ぶりのまとまった雨は市街地に集中しており、圃場が多い宮古本島農村部においては降らない地域が目立った。
上野さとうきび生産組合の川満長英組合長は「上野ではまったく降らない」と残念そうに話した。「かんがい施設が整備されている地域は何とか持ちこたえているものの、未整備の地域は大変な状況。1日でも早く雨がほしいところだ」とまとまった雨に期待した。
気象台によると、13日に台風の影響で一時的に雨が降る可能性がある。15、16の両日も一時的な雨が予報されている。