特定・集団健診始まる/「健康長寿取り戻そう」
市が積極受診呼び掛け/10月4日まで
特定健診制度の2013年度集団健診(保健センター、公民館で実施)が13日、平良地区を皮切りに始まった。七原公民館で行われ、午前8時30分の受付開始から多くの住民が訪れ、血圧測定や血液、尿検査などの健診項目を受診した。最近公表された2011年度の市の特定健診結果は男女ともすべての健診項目で県平均を上回り、市国民健康保険課はこうした状況を危惧し「10月まで各地区で集団健診を実施するので積極的に受診するとともに自分の健康管理に努めてほしい」と呼び掛けた。
今後の集団健診は、14日~17日が伊良部地区、30日から9月3日までは平良の北部地区を中心に実施する。
下地地区は9月4日~同6日。上野地区は同9日~11日。城辺地区は同12日~20日まで行われる。
9月21日からは平良保健センターで10月4日まで行われる。また、期間中の21日~30日までの間は「子ども預かり日」となっており、預かりは予約が必要で、予約は平良保健センター(73・4572)まで。
2011年度の特定健診の結果では、男性が肥満、糖尿病、高血圧で県内11市中ワースト。女性も脂質(中性脂肪)、高血圧、腎機能の尿蛋白で県内ワーストとなった。
さらに、男性はメタボリックシンドロームの割合が62・4%の断トツの1位で、県内11市で唯一6割を超えた。
さら肥満の割合も53・2%と高く、こちらも11市の中で唯一5割を超え、すべての検査項目でワースト3位以内となっている。
女性も、高血圧の割合が県内1位で唯一5割を超えたほか、すべての項目で県平均より高い数値となっている。
国民健康保険課によると、健診で所見を得ても病院にかからない市民も多く、自らの健康に対する意識の低さも問題視している。
そのほか、集団健診会場ではがん検診も実施されている。最近はがん検診の受診率も年々下落傾向となっていることから、同課では早期発見、早期治療のためにも積極的な受診を呼び掛けている。