患者数、前年の3倍/熱中症
予防対策呼び掛け/宮古保健所
宮古福祉保健所によると6月1日から8月10日までに同所管内で発生した熱中症患者数は15人で、前年6月~9月までの5人の3倍となった。このうち、半数以上の9人が7月14日以降に発症している。同所ではこまめな水分補給や直射日光を避けるなど熱中症予防対策をするよう呼び掛けている。
発生場所別にみると、農地が4人、運動場1人、路上3人、建設工事現場が4人、その他(自宅の庭やビニールハウス)が2人、その他が1人となっている。
年代別では60代、70代がそれぞれ3人、20代~50代がそれぞれ2人、10代が1人で、重傷度別では軽度5人、中度9人、重度が1人だった。
宮古島地方は太平洋高気圧の範囲内で晴れた日が多く、最高気温が30度を超える「真夏日」が7月13日から8月14日まで33日間連続している。
最高気温の平均は6月が31・2度(平年値29・9度)、7月が31・8度(同31・6度)で8月上旬は33・3度(同31・4度)だった。
7月の降水量は40・0㍉(平年値130・8㍉)、8月上旬が35・0㍉(同68・4㍉)と少なく、宮古島地方気象台は降水量が少ないことも気温が下がらない要因の一つではないかとしている。
総務省消防庁が集計した速報値によると、県内の熱中症救急搬送者数は5日~11日までに87人で、前週(7月29日~8月4日)の57人を大幅に上回った。
また、全国で5日から11日までに熱中症で救急搬送された患者数は9815人で、このうち17人が死亡した。