干ばつ解消へ恵みの雨/宮古島地方
宮古島、伊良部島全域に降雨/狩俣、西原で30㍉
宮古島地方で15日、局地的に激しい雨が降った。宮古本島北部の上空を発達した積乱雲が通過し、平良狩俣、西原では1時間に30㍉程度の激しい雨が降り、干ばつ解消に向けて恵みの雨となった。伊良部でもまとまった降水があった。そのほか城辺、下地、上野でも降水量としてはわずかだが雨が降り、一定程度干ばつが緩和された。宮古島地方は16日以降も一時的な雨が予報されている。
本島北部、特に狩俣、西原で激しい雨が観測されたのは正午すぎ。広い範囲で大粒の雨が降り、一部の畑や道路は冠水した。
車両のドライバーは雨で数㍍先の視界が遮られているために徐行。ヘッドライトを点灯させて慎重な運転を心掛けていた。
宮古島地方気象台によると、各地の降水量は▽平良下里11㍉▽平良鏡原7㍉▽城辺2・5㍉▽下地島空港7・5㍉-。宮古本島各地で降水を観測する一方で多良間島はゼロだった。
本島北部に雨量計はないが、レーダー解析の結果として、1時間に30㍉程度の激しい雨が降っている。
池間島を含めて本島北部は前日もまとまった雨を観測しており、干ばつの解消が期待される。
これらの地域に比べると少量だが、城辺や下地、上野でも雨が降った。城辺地区では1時間程度降り続いた地域もあった。
製糖工場の職員は「(宮古本島)全体で雨が降っているので干ばつ緩和に向けて期待できる」とし、さらなる降水に期待。「50㍉はほしい」と話した。
気象台によると、16日以降の1週間の予報はほとんどが「曇り一時雨」。降水確率は17日が70%で、18日以降は50~60%。