「煙突サタヤー」の再現を/旧西中製糖場煙突
検討委員会が発足
国の有形文化財「旧西中共同製糖場煙突」を保持・継承しながら地域の活性化を図ろうと、城辺西里添の住民らが15日、「西中共同製糖場 宮古島レンガ煙突サタヤー」再現検討委員会を立ち上げた。煙突の周辺に「製糖サタヤー」を整備し、魅力ある街づくりを推進する。第1回委員会で宮国匡さんを会長に決めた。
城辺西里添に建つイギリス積みのれんが造り煙突の基部の平面は2・7㍍角で高さは13㍍。宮古島の製糖業を象徴する建造物で、県内でも希少な昭和前期の製糖工場の遺構。2012年に国の有形文化財(建造物)に登録された。
この貴重な建造物を守りながら地域の活性化を図ろうと、久貝英世さんらがサタヤーの再現を柱とするプロジェクトを企画。地域の住民が同企画に理解を示し、検討委発足に至った。
第1回委員会には市の文化財担当職員らも出席。互いに意見交換をしながらプロジェクトの実現を目指す方向性を確認した。
宮国会長は「何十年もあの煙突を見ながら育ってきた。幸いにして久貝さんがこのようなプロジェクトを企画してくれた。煙突の保存、継承のためにできる限り頑張りたい」と決意を述べた。