きょう旧盆「ンカイ」
買い物客でスーパー混雑/空港は帰省ラッシュ
きょう19日から先祖の霊を迎えて供養する年中行事の旧盆が始まる。宮古では「ストゥガツ」と呼ばれ、旧暦の7月13~15日の3日間行う。旧盆入りを前日に控えた18日、市内の大型スーパーでは仏壇に供える果物や料理の材料を買う人たちで混雑した。また、宮古空港には、親族とともに故郷で旧盆を過ごそうと大勢の里帰り客が降り立った。
市内の大型スーパーには、肉や紅白カマボコ、花のほか仏壇に供えるスイカ、バナナ、リンゴ、パイナップルなどの果物がそろい、飛ぶように売れた。
家族で訪れた30代の女性は「きょうは旧盆の準備でお吸い物に入れる材料や、お供え用の果物を買いに来た。まだまだ準備できていないのでちょっと焦っているが、これから頑張りたい」と笑顔で話した。
奥さんに買い物を頼まれたという40代の男性は「買い物客が想像していたよりも多いのでびっくりしている。この買い物客でにぎわう風景を見ると旧盆が訪れたということを感じさせてくれるね」と話した。
そのほか、市公設市場の青空市には、神様のつえになるとされるサトウキビも取りそろえられ、買い物客が買い求めていた。
旧盆の初日は「ンカイ」といい夕方、果物や料理を供えて神様を迎える。2日目が「ナカビ」、3日目は「ウフイユー」と称し、夜遅くに神様を送る。焼香する人は、「ナカビ」に集中するという。