全域で干ばつ解消へ/宮古島地方
宮古島地方に19日から20日にかけて、台風12号の影響でまとまった雨が降った。宮古島の北部や伊良部、多良間の干ばつは解消。宮古島の城辺や上野、下地でも緩和された。21日朝に最接近する台風は大雨を降らすとみられ、同日にも宮古全域で干ばつ解消となりそうだ。
宮古島地方気象台は20日午後6時~21日午後6時までの24時間雨量は100㍉、1時間の最大雨量は50㍉を予測。21日は台風が強い雨をもたらす見込む。
19日の各地の24時間降水量は多良間仲筋で46・5㍉、下地島30・0㍉、平良下里13・0㍉、城辺で11・0㍉を観測した。20日は午後6時までに多良間仲筋で12・5㍉、下地島10・0㍉、平良下里9・0㍉、城辺で8・0㍉降った。
城辺の2日間合計の雨量は19・0㍉。新城集落の農家は「お湿り程度しか降っていない」と述べ、台風に伴う雨に期待を込めた。
多良間には、先月12日に接近した台風7号の雨が86・5㍉降った。サトウキビはその時の雨で持ちこたえ現在、干ばつ被害は出ていない。多良間では、ひと雨ほしい所にタイミング良く降った。伊良部の下地島では、10日から19日午後6時までに69・5㍉を観測した。糖業関係者は「干ばつ被害の拡大を心配していたが、ひと安心」と表情を緩めた。
平良の西原から北一帯には、10日から片降りが続いた。狩俣の農家は「干ばつは解消した」と見方を示したものの「もう少し降ってほしい」と台風の雨に期待する。フル稼働していた大型かん水トラックは、雨模様の天気が続き、稼働率が低下した。