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2013年9月2日(月)9:00
キビ夏植え本格化/恵みの雨見計らい家族総出
台風12号の雨で畑が潤ったのを見計らって、サトウキビの夏植えが、本格化。1日(日曜日)は仕事や学校が休みになり、家族総出の作業風景が各地で見られた。農家の忙しさは10月ごろまで続く。
城辺長南の古見隆さんの畑では、5人で一気に3反を植えた。宮糖の職員で長男の隆一さんは「親の手伝いは気分的にいい。一汗かいた後の冷たいビールが楽しみ」と笑顔で話した。
苗は母智恵美さんが、こつこつと準備。隆一さんの友人が農薬をまき、隆さんが苗を植えるなどの作業分担で行った。
品種は宮古で主流を占めている農林27号。葉殻(ぱーがら)が取りやすく、手刈りに最も適しているという。
智恵美さんは「台風12号は、いい時期に恵みの雨をもたらした。土の湿りの程度は今が一番いい」と話した。
県農業研究センター宮古島支所によると、農林27号の植え付け時期は9月が最も良い。倒伏に伴い茎に裂け目ができる損害が、8月植えと比べて少ないという。