指導農業士に渡真利さんら
県が認定、「育成」期待
【那覇支社】2013年度県農業士等認定式(主催・県農林水産部)が13日、那覇市内のホテルで開かれた。宮古島市の渡真利兼さんや友利博明さんら14人に青年・指導農業士の認定証書を交付。名誉指導農業士や名誉生活指導員として、野崎達男さんや妻の幸子さん、多良間村の津嘉山光子さんら7人に感謝状が贈呈された。
野崎さんは、農業と観光をリンクさせた農家民泊「さるかの会」を夫婦で立ち上げ、農業地域活性化に貢献している。「農業しながら若い農業者を育てる役割を担い、一生懸命に取り組んだ」と笑顔。幸子さんは「一緒にやってきた甲斐があった」と喜んだ。
渡真利さんはゴーヤーを栽培しながら新規就農者の育成など、地域農業の発展に貢献している。「宮古の農業発展のために指導農業士として頑張りたい」と決意を示した。
友利さんはトウガンを栽培する傍ら、JA宮古地区青壮年部副部長などを務め、組織や地域農家の指導者として活躍している。「これから農業を始める方に、自分の持っているノウハウを伝えられれば」と抱負を話した。
津嘉山さんは多良間村婦人連合会長などを歴任。多良間の伝統菓子「ぱなぱんびん」や自ら考案した「たらまんぼー」を製造し全国での評価を高めた。
認定式で山城毅農林水産部長は「地域農業の振興や青年農業者などの育成、農山漁村の女性の主体的な社会参画に尽力してほしい」と激励した。