「100歳おめでとう」/市内20人に総理大臣表彰
市が伝達記念銀杯も/市長「地域の宝」と祝福
「100歳おめでとう」-。「敬老の日」の16日、宮古島市で100歳を迎えた20人に、内閣総理大臣表彰と銀杯、県知事の祝い状が贈られた。宮古島市の下地敏彦市長が伝達し、「皆さんは地域の宝」と長寿をたたえた。家族に囲まれながら表彰を受けた新100歳は目尻に深いしわを寄せて笑顔で喜びを表現。「子や孫、地域の皆さまのおかげです」と感謝を込めた。
下地市長はこの日、伊良部前里添の川上ツネさん、平良池間の佐渡山トミさん、平良下里の宮本久さん宅を訪問。直接会って総理大臣表彰と銀杯、知事の祝い状を贈った。
下地市長は「100歳の長寿を達成されたことは慶賀にたえません」(総理大臣)、「多年にわたり郷土の発展に尽力されたことは感謝の念にたえません」(県知事)とする祝い状を読み上げて長寿を祝福。銀杯などの記念品も贈って喜びを共
有した。
その上で下地市長は「100歳のお祝いができるということは本当に喜ばしいこと。この長寿にわれわれもあやをかりたい。新100歳の皆さんは地域の宝です」と話し、長寿の健康都市づくりに向けて決意を新たにした。
伊良部の川上さんは「月、水、木曜日はデイサービスに通い、楽しく遊んでいる」と笑顔。長寿の秘けつについては「みんなと仲良くして一緒に楽しく遊ぶこと」ときっぱり答えた。
池間の佐渡山さんは、家族や親せきとともに新100歳を祝った。下地市長から伝達を受け「(表彰は)本当にうれしいし、感謝しています」と喜んだ。
佐渡山さんの長男利雄さん(78)は「100歳祝いができて感激している」と目を細めた。
平良下里の宮本さんは起立して下地市長を迎え「100歳になるまで病院に行ったことはありません。これも子や孫がおばあのことを大事にしてくれるから」とあいさつ。「おいしいものをたくさん食べて、もっと長生きしたい」とさらなる長寿に意欲を示した。
長男の寛忠さん(73)は「100歳を迎えることができて、家族、親せき一同喜んでいます。これも地域の皆さんの支えのおかげです」と話し、見守ってくれる周辺住民の温かさに感謝を込めた。