儀間さんが最優秀賞/高齢者交通安全意見発表大会
体調不良時の運転自粛訴え
高齢者交通安全意見発表大会(主催・市老人クラブ連合会、宮古島警察署、宮古島地区交通安全協会)が21日、平良老人福祉センターで開催された。平良、城辺、下地、上野、伊良部各支部の代表が、高齢者が交通事故に遭わず事故を起こさないためにはどうすれば良いかについて提言。審査の結果、儀間利津子さん(平良支部池間老人クラブ)が最優秀賞に輝いた。
同大会は高齢化の進展に伴い、高齢者の交通事故が増える中、事故の未然防止に自覚を促す狙いなどで開催している。
儀間さんは、高齢者は体調が良くないと気付いた時は、運転を控えた方がいいと助言。高齢で運転が危なっかしいと思える人には、車の処分を仕向けるのが無難との考えも述べた。交通事故は大けがや死亡などの大事故を起こすと取り返しのつかないことになると警鐘を鳴らした。
賞状を手にした儀間さんは「受賞はうれしい。警察官の母親として、模範運転を心掛けたい」と笑顔だった。
宮国匡さん(城辺支部西中老人クラブ)は「飲酒運転は絶対させない、してはならない」と訴えた。交通安全を呼び掛ける替え歌も歌い、座を盛り上げた。
友利勇さん(下地支部与那覇老人クラブ)は、交差点での事故の多さを指摘。「自分は交差点を通る時は、相手に譲る気持ちで運転している」と自らの実践を紹介した。
佐藤祐二さん(上野支部豊原老人クラブ)は、運転の基本を守ることの大切さを強調。
糸満勝美さん(伊良部支部あけぼの老人クラブ)は「前の車やオートバイの運転手が高齢者の場合は、追い越さないなど小さな思いやりが事故の未然防止につながる」と話した。
宮国さん、友利さん、佐藤さん、糸満さんは優秀賞を受賞した。
審査員を代表して講評した砂川京子さんは「5人とも内容が良くて、審査に苦労した」と各発表内容を高く評価した。
発表に先立ってあいさつした宮城英眞宮古島署長によると、今年はこれまでに77件の人身事故が発生し、このうち高齢者の事故が31人(40%)を占めた。