男衆300人が大パレード/西原ミャークヅツ
平良西原のミャークヅツのパレードが26日午後、男衆約300人が参加して、仲間御嶽前を出発。五穀豊穣や自治会旗、日の丸の旗を立て「うやきーゆなうらしよー(裕福な世にしてくれよ)」とはやしながら、集落内の目抜き通りなどを練り歩き、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願した。
沿道には観光客や地元の子どもたち、地域の住民らが大勢集まった。中には一緒にクイチャーを踊るお年寄りの姿も見られた。
「ジャー(座)」と呼ばれる広場に到着し、長崎美義自治会長が「先輩たちを含め、ミャークヅツを迎えられ、おめでとうございます。きょうはミャークヅツの中日で、午前5時からマスムイでこの1年間に生まれた子どもたちを神に報告し、登録した。きょうは多くの皆さんに参加してもらい、大変ありがとうございます」とあいさつした。
前年のミヤークヅツ以降1年間に誕生した、新生児39人(西原字内11人、宮古郡内2人、沖縄本島14人、本土・国内12人)がマスムイ行事で神に報告されたと披露された。
男衆たちはジャーで輪になり「ヒヤサッサ」と威勢の良い掛け声を掛けながら、豪快にクイチャーを踊った。熱気に包まれたジャーでは、今年の一年生(48歳)11人が角力を奉納。技が決まると会場からは大きな拍手や歓声が湧いた。最後は全員で輪になり、クイチャーを踊り、締めくくった。