勇壮な舞で無病息災祈る/来間ヤーマスプナカ
パレード、棒振りで盛況
下地来間島の「ヤーマスプナカ」は26日、「雨乞い座」と呼ばれる広場で棒振りや踊りが行われた。住民や観光客が見守る中、男性は豪快な棒振りを奉納、女性は優雅に踊って無病息災と五穀豊穣を願った。
午後2時ごろからパレードが始まった。島を発展させたと伝えられる3兄弟の家元を出発した車両を先頭に、老若男女が島を練り歩いて来間の繁栄を願った。
雨乞い座に集合した男たちは3兄弟の長男スムリャーブナカ、次男ウプヤーブナカ、三男ヤーマスヤーブナカの順に棒振りを披露。家元ごとに違う衣装に身を包み、勇ましい掛け声とともに力強く踊った。
女性も家元ごとに衣装をそろえ、優雅な踊りで祭りに花を添えた。来間小中学校の児童生徒は息の合ったエイサーを披露し、会場の住民から喝采を浴びた。
来間自治会の来間得良会長は「ヤーマス御願は、島の子や孫の出生を各ブナカの神々に報告し、健やかな成長を願う大切な行事。この伝統をしっかりと継承していきたい」と述べるとともに、祭りの盛況に伴い向こう1年の無病息災が約束されたことも強調した。
この後も踊りが続き、雨乞い座は棒振りの掛け声や住民の歓声、拍手に包まれて終日にぎわいを見せた。