空の便欠航、700人に影響/台風23号
利用客の足を直撃/きょうも全便欠航か
強い台風23号が宮古島地方に接近した5日、宮古空港を発着する空の便は午前中に一部欠航、午後から全便欠航し約700人の足に影響が出た。一方、宮古本島と周辺離島を結ぶ旅客船・フェリーは終日全便が欠航し約1000人の利用客に影響が出た。きょう6日は、台風が最接近すると予想され、空・海とも全便欠航する見通し。気象台では、強い突風・高波・高潮や台風通過後に吹く吹き返しに厳重に警戒するよう呼び掛けている。
5日の宮古関係の空の便では、日本トランスオーシャン航空(JTA)が全16便のうち12便が欠航した。内訳は宮古-羽田1便、那覇-宮古6便、宮古-那覇5便。琉球エアーコミューター(RAC)が全8便欠航。内訳は宮古-多良間4便、宮古-石垣4便。午前中の宮古-那覇便の中には、状況によって目的地変更の条件付きで運航する便があった。
全日空(ANA)が那覇-宮古全5便、宮古-石垣全1便が欠航。スカイマーク(SKY)が那覇-宮古全2便が欠航した。
宮古本島と伊良部を結ぶ船便は5日、宮古フェリーの高速旅客船全11便、フェリー全6便がそれぞれ欠航した。
はやて海運の高速旅客船は沖縄本島で定期点検のためドック入りで運休中。期間は9月30~10月18日まで。フェリー全8便が欠航した。
大神海運の島尻-大神間の旅客船が全4便欠航。多良間海運の平良-多良間を結ぶフェリー全1便が欠航した。
強い台風の影響で、海岸の低地などでは高波・高潮が乗り越え浸水・冠水の恐れがあり、気象台では、絶対に近づかないよう呼び掛けている。
各航空会社・各船会社とも天候の状況を把握した上で運航再開を決めることにしている。
水上晃知さん(37)の家族3人は5日午前、東京からの直行便で訪れた。「2泊3日の家族旅行で、初めて宮古島に降り立った。早めに台風が通過してほしい」と願い、青い海の観光を楽しみにしていた。