安全な街づくり誓う/地域安全運動出発式
防犯意識の高揚図る/関係者、市街地でパレード
全国地域安全運動(11~20日)の宮古島地区出発式が11日、マティダ市民劇場で行われた。警察、防犯協会、ボランティア団体ほか児童生徒も多数参加し、安全で安心な街づくりに向けて決意を新たにした。市内でパレードも実施し、防犯意識の高揚を図った。
全国地域運動では▽万引き・自転車盗の防止▽子ども・女性を対象とした犯罪被害防止▽特殊詐欺未然防止-を推進。運動期間中は各地で防犯意識を高める運動が展開される。
出発式では、はじめに防犯活動の功労者として「防犯栄誉金章」を受章した平良重信さんや、「防犯栄誉銅章」を受章した濱川義夫さんを紹介。全国地域安全運動用ポスター・標語で入賞した生徒に対する表彰の伝達も行われた。
この後、宮古島署の宮城英眞署長があいさつし、子どもや女性を被害者とする事件や高齢者が対象となる振り込め詐欺被害が多発していることを指摘。宮古島管内においては「約10年で犯罪が半減しているが、自転車盗と万引きはほぼ横ばいの状況」と述べ、犯罪抑止に向けた防犯ネットワークの強化を訴えた。
宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長も防犯意識の広がりに期待。「地域の輪と防犯の輪、ちゅらさんの輪を広げ、安全安心な地域の実現を目指して努力していきたい」と決意した。
「1日警察署長」を務めた宮古高校生徒会の譜久村紗愛会長が安全なまち宣言を行い▽ちゅらさん運動▽子どもや女性が安心できる街づくり▽振り込め詐欺など特殊詐欺防止対策活動▽青少年の深夜はいかい防止活動▽未成年者の飲酒、喫煙防止運動-などを全力で推進することを誓った。
出発式の後にパレードを実施。参加者がマティダ市民劇場から北小学校までの約800㍍を歩き、防犯意識の高揚に伴う安全・安心な街づくりを呼び掛けた。
出発式で表彰されたのは次の皆さん。
【防犯功労者】県警察本部長・県防犯協会連合会長連盟表彰団体の部=宮古島地区防犯協会島尻パーントゥ支部▽同個人の部=仲宗根光子(防犯協会レディースの部)
【全国地域安全運動用ポスター入選者】最優秀賞=川満紗綾(久松中3年)▽優秀賞=田部井茉花(同)▽佳作=池田莉緒(同)
【全国地域安全運動用標語入選者】最優秀賞=親泊一生(久松中3年)▽優秀賞=松原優里子(同)▽優秀賞=山口ほのか(同1年)