社会・全般
2013年10月18日(金)9:00
サシバの渡り本格化
伊良部に2万8000羽飛来
宮古島に秋の訪れを告げる「寒露のタカ渡り」として知られるサシバ(タカ科)の本格的な渡りが始まっている。県自然保護課、市と宮古野鳥の会が8日から実施している飛来数調査で、17日までに久松で646羽、伊良部島で2万8181羽の合計2万8827羽の飛来を観察した。
伊良部島では13日、約2万1000羽が飛来。1日で2万羽以上の飛来は、調査開始の1973年以降で、日別の飛来数記録が残っている84年以降初めて。
宮古野鳥の会によると、台風23号と24号の影響で沖縄本島で足止めされていた群れが、天候の回復とともに越冬地に向けて一気に南下したとみられるという。
昨年の調査(2週間)では8620羽の渡りが観察された。
サシバは雄は全長約45㌢、雌は約50㌢で、本州中部以南で繁殖し、越冬地の東南アジアなどに向かう途中で、宮古島などを中継地点として飛来し羽を休める。