基本的生活習慣が大事/教育講演会
西本琉大准教授が講話
市教育委員会主催の第2回教育講演会「家庭教育と学力」が18日、マティダ市民劇場で行われた。講演では、琉球大学の西本裕輝准教授が「宮古島市の学力向上のために」の演題で講話。学力向上に向けて子どもたちが基本的な生活習慣を早期に身につけることが大切で、そのために家庭で取り組むべきことや保護者の教育に対する自覚を呼び掛けた。
西本准教授は、朝食の摂取状況や規則正しい就寝と起床、家庭における会話などのデータを紹介した上で「家庭の生活習慣(早寝早起き朝ご飯等)が身についている子どもほど学力が高い」とし、「本人の努力はもちろんだが家庭の支援がより大切で保護者の責任は大きい」と述べた。
沖縄の現状については「沖縄の家庭教育力は低い。基本的な生活習慣の乱れが低学力の原因」と指摘した。
沖縄の学力向上に向けた取り組みとして、西本准教授は▽基本的生活習慣を早い段階で身につける▽子どもの学力が低いのは子ども自身の責任ではないことを自覚する▽学校への車での送迎をやめる▽集団登校を導入する▽夜8時以降の飲食店への子連れでの入店を禁止する-を提言した。
会場には教諭や学校関係者、保護者らが詰め掛けて西本准教授の講話内容に真剣な表情で聞き入っていた。
同講演会は、宮古島市において喫緊の教育課題となっている児童生徒の学力向上に向けては行政、学校、家庭および地域社会の連携した取り組みが重要であることから、教育に対する市民の関心と理解を深めることを目的に開催された