リハビリ兼ねて作品描く/難病患う砂川さん
平良庁舎で習作展
宮古福祉保健所が窓口となっている神経系難病患者とその家族の集い「とぅんがらの会」会員による習作展が28日から市役所平良庁舎1階ロビーで開幕。会員で難病を患う砂川泰彦さん(56)が描いた作品46点が展示されている。会期は11月1日まで。
「とぅんがらの会」は、神経系難病患者と家族が交流することで悩みを分かち合い、助け合う仲間意識を持つことなどを目的に2000年11月に発足。偶数月の第4金曜日に集まって医療相談や勉強会、レクレーションなどを行っている。
49歳の時に神経変性疾患の一つである多系統萎縮症を発症した砂川さんは、医師の勧めを受け2年ほど前からリハビリの一環として絵を描きはじめた。今回は描きためた絵を披露するとともに、神経系難病について多くの人に知ってもらうことを目的に、会の習作展という形で展示会を開いた。
描いていくうちに絵が好きになったという砂川さん。「好きなことをして、充実して楽しめて、リハビリにもなって精神的にも良い。描くようになって物事をポジティブに考えられるようになった」と語る。
今回の習作展について砂川さんは「自分がやることで、ほかの患者もいろいろなことができるようになるとうれしい」との考えを示した。
同会に関する問い合わせは宮古福祉保健所地域保健班特定疾患担当(電話72・8447)まで。