本土産野菜が高騰/台風など影響
主婦悲鳴 「家計に響く」
キャベツやレタス、ダイコンなど本土産の主要野菜が軒並み高騰し、主婦らが悲鳴を上げている。夏場の猛暑や局地的な大雨による品不足に、10月上旬の台風27号が追い打ちを掛けた。比較的安い地元産が出回る今月下旬ごろまで、我慢を強いられそうだ。
ダイコン1本398円。あるスーパーの青果担当は「安い時の198円と比べ、2倍の値段。ダイコンが最も影響を受けている」と話した。
キャベツ1玉298円、レタス1玉298円、ニンジン2本158円、ナス2本238円、キュウリ2本158円-。いずれも通常と比べ1・5倍以上の高値という。
30代の主婦は「家計に響く。安いモヤシやキノコ類、特売の野菜で間に合わせている」と渋い表情だった。モヤシは通常の約2倍売れている。
「チラシを見たら、レタス1個を138円で売り出していた。売り切れないうちにと早朝に行った。食べたくても食べられないくらい高い」と話す主婦もいた。
各スーパーは1個を2分の1や3分の1にカットし、一品の価格を安くするなど客への配慮に努めている。40代の主婦は「家族が少ないので、カット販売は助かる」と笑顔を見せた。
同店の担当によると、野菜価格は5月ごろから上がり始め8月下旬に最も高くなった。その後下がったが、台風27号後再び上昇に転じた。
地元産野菜は冬場が旬でキャベツやダイコン、ニンジン、ジャガイモ、ニンニクなどが出そろい、価格も安く安定する。