戦争する国にさせない/みやこ九条の会
集団的自衛権行使に反対アピール
「日本を戦争する国にさせてはならない」。みやこ九条の会(仲宗根將二、下地学、長濱幸男代表世話人)は憲法記念日の3日、カママ嶺公園の九条の碑の前で「憲法と平和を語る集い」を開き、「解釈改憲」で集団的自衛権行使を可能にする安倍政権の目論みに反対するアピールを採択した。
アピール文は「解釈改憲は国民主権の立場で、国家権力を制限し国民の人権を守るという憲法の本質的役割である立憲主義の原理を真正面から踏みにじるもので、まさにクーデター」と糾弾した。安全保障に関しては軍事的手段から脱却し、対話と協力の促進に力を尽くすべきだと訴えた。
仲宗根代表世話人は全国紙(新聞)の4月7日の世論調査で「九条を変えてもいい」と答えた人が29%だったのに対し、「変えてはならない」答えた人が64%と圧倒的多数を占めたと報告。その上で、「今の政府の動きがいかに民意を外れた暴走かをこの調査から痛感する」と現政権を批判した。
日本基督教団宮古島伝導所の平良修牧師は「全国に約7000ある九条の会に結集する国民の志が、現政権の危険な歩みを阻止する力になる」と今後の活動の活発化に期待を込めた。具体的活動については「本気になって抵抗しましょう」と述べ、行動中心の運動展開を促した。
フリートークで子ども3人、孫3人がいるという参加者の一人は「子や孫を戦争に絶対行かせてはならない」と戦争を可能にする政権の動きに反対の姿勢を明確にした。
別の参加者は「自衛隊の先島配備に島ぐるみで反対しよう」と呼び掛けた。
参加者らは今年3月に亡くなった宮古平和運動連絡協議会共同代表・仏原行夫さんの冥福を祈り、1分間の黙とうをささげた。