初給料で母校に恩返し/特支学校卒の平良君
パン160個プレゼント
宮古特別支援学校を今年3月に卒業した平良雄飛君(18)は21日、母校にパン160個をプレゼントした。平良君は、パン製造の技術などを学ぶ就労継続支援事業所「アダナス」で働いている。平良君が「初めて給料をもらいました。私がつくったおいしいパンを食べてください」と手渡すと、後輩たちは「ありがとうございます」と大喜びだった。
パンのプレゼントは、平良君が中等部1年から高等部3年までの6年間世話になった母校に、何か恩返しができないかと考えたことがきっかけ。
家族で相談し、自分でつくっているパンを食べてもらうことが一番だと思った。
パンは平良君が好きなメロンパンにし、表面はピンク色にしてお祝いムードを演出。透明な袋に包んで「ありがとうゆうひ」と書いたラベルを張った。
同校で行われた贈呈式で生徒会長の比良麻里子さん(高等部3年)は「初めての給料でおいしいパンを持って来てくれてありがとう。みんなでおいしくいただきます」と礼を述べた。
喜久山強校長は「平良君は毎日、仕事に頑張っている。パンのプレゼントは、皆さんが何事にも頑張ってほしいという応援の気持ちが込められている」と話した。
生徒たちと職員にパンが配られると「おいしそう」「平良君ありがとう」「これからも仕事頑張ってね」などと感謝の言葉が広がった。