ラジオ体操で健康づくり/城辺七又
高齢者見守りも/週末は家族連れで交流
城辺の七又部落会(福里正広会長)は4月から早朝ラジオ体操で健康づくりに取り組んでいる。地元の人たち約15人が集まり、毎朝顔を合わせることでお年寄りたちを直接見守ることもできる。週末には他地区から家族連れで参加する人も増え、交流の輪が広がっている。
「おはよう」「きょうも暑くなりそうだね」
毎朝、午前6時ごろになると、公民館近くのゲートボール場に元気な声が聞こえる。
自然に輪ができると、CDレコーダーから流れるラジオ体操に合わせて、思い思いのペースで体を動かす。
曲の合間には「ワイドーカーミ」「アララガマ」の掛け声も飛び交う。
「第1」と「方言ラジオ体操」で汗をかいた後は温かいお茶。時にはサタパンビンやニガナのあえ物を囲んで休憩する。
昨夜のテレビ番組の話題や農作物の出来、息子や孫の話で盛り上がる。
ラジオ体操は福里会長が提案した。
ぜんそく持ちの妹がラジオ体操を続けたことですっかり元気になった。「地域の健康づくりに取り入れてみよう」
始めてみると、毎日顔を合わせることでお年寄りたちの健康もチェックできる。参加しないお年寄りがいれば、自宅まで訪ねていく。
福里会長は「一人暮らしの見守りや、お年寄りたちの安全の確保にもつながる。地域の人たちの絆も深まっている」と話す。
両親と離れて暮らす息子や娘たちからも「地域の人たちがサポートしてくれて安心」という声があるという。
参加者の中でもひときわ元気な砂川光子さん(88)は「ラジオ体操で曲がっていた腰も伸びたよ」と周囲の爆笑を誘った。
城辺福里に住み週末には家族5人で参加するという七又出身の福里猛さん(35)は「子供たちも休みの日でもだらだらせず、規則正しい生活ができる」、妻の香織さん(35)は「お年寄りと一緒だといろいろな事が学べて楽しい」と話した。