「土壌は宝」流出防げ/保全の日
150人参加し植栽活動/城辺西西
クワンソウ2000株植える
2014年度「土壌保全の日」の活動が4日、城辺西里添の西西地区で行われた。関係者150人が参加してアキノワスレグサ(沖縄方言でクワンソウ)2000株を植栽。「次代へ残そう 農地の恵み」を合い言葉に、グリーンベルトを整備する土壌保全活動の大切さをアピールした。
この日の活動は県と宮古島市が主催した。県が土壌流出の未然防止と地力の維持を目的に定めた「土壌保全月間」(5月の第3月曜日から30日間)における活動の一環として実施した。
開始セレモニーで県宮古農林水産振興センターの前田幹男所長は「沖縄の伝統野菜としても利用されているアキノワスレグサを植栽してグリーンベルトを造成したい」と強調。「この活動を契機に、地域において土壌保全への意識が高まり地力の増進が図られることを期待する」と述べた。
続いて市農林水産部の村吉順栄部長が「雨が降るたびに土が外に流れるようでは豊作につながらない」と話し、土壌保全と豊作は直結すると指摘。「いかにして土壌を守るか。土壌を保全することで宮古の農業はさらにもうかる。(アキノワスレグサの)100%活着を期待する」と話した。
最後に県営畑地帯総合整備事業西西地区推進協議会の川満徳吉会長が①グリーンベルトで土壌流出防止を図る②緑肥栽培と有機物の投入により、地力増進を図る-とするスローガンを宣言し、参加者全員で農業の持続的発展を誓った。
この後、城辺西西県営土地改良区内の総延長600㍍の圃場周辺にアキノワスレグサを植栽した。参加者はスコップを手に土を掘り起こし、株の一つ一つを丁寧に植え、土壌の流出を防ぐグリーンベルトの造成作業に精を出した。