家族で新城海岸清掃
東京の塚本さん 年に1、2回来島し早朝に
東京から年に1、2回、観光で来島している塚本さんファミリーは、6年前から滞在中の毎朝、新城海岸の清掃を行い宮古島の美化に貢献している。今回は8日から3泊4日の日程で訪れ、毎朝7時から同海岸でボランティア清掃を行った。
今回、宮古島を訪れたのは塚本一雄さん(67)と二男の仁さん(43)、仁さんの妻の久仁栄さん(49)の3人。10年前に仁さん夫妻が宮古島に初来島し、その後、家族で訪れるようになり、多いときには一雄さんの孫も含め9人で訪れたこともあるという。
塚本ファミリーによるボランティア清掃が始まったのは、新城海岸でビーチ用品レンタル店とパーラーを営む福原栄吉さんが朝、清掃している姿を一雄さんらが見たことがきっかけ。一雄さんは「清掃している理由を聞いたところ、『せっかく来てくれる人がいるのだから、きれいなビーチを楽しんでほしいから』と言われた。その言葉に感銘を受け、自分たちも清掃しようと思った」と振り返る。
それ以来、宮古島を訪れたときは毎朝7時ごろ、同海岸に家族で訪れ、ビーチに漂着したごみを拾い集めるようになった。今回も滞在の4日間、毎朝3人で清掃を行ったという。
福原さんは「自分を見て清掃しようと思ってもらえたのはとてもうれしいこと。旅行を楽しむだけでなく、清掃までしてもらえ、ありがたく思う」と語った。
新城海岸ファンの塚本さんファミリー。しかし今年、従来のトイレが撤去され仮設に変更されたことを知り、がくぜんとしたと話す。「せっかくのきれいなビーチなのに、仮設トイレでは知人に紹介できない。一刻も早く、常設トイレを整備してほしい」と訴えた。