國仲君ブラジル出発/エスコートキッズ
20日のギリシャ戦で選手と入場
サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、「エスコートキッズ」に選ばれた東小3年の國仲藍夢(あいむ)君が14日、父・朝昭さんと宮古空港を出発した。空港ロビーで行われた出発式で藍夢君は「頑張って行ってきます」と笑顔であいさつした。出発式には学校の関係者や藍夢君が所属するマティダ東FCのメンバーらが駆け付けてブラジルに向かう2人を盛大に送り出した。
朝昭さんは「盛大な出発式をしてもらって感謝している。皆さんから支援してもらって藍夢もとても喜んでいる。二人でブラジルを楽しんできたい」とあいさつした。
同校の下地政昭校長は「体に気をつけてブラジルの文化や習慣を学び体験したことを友達にも伝えてほしい」と激励した。
宮古サッカー協会の宮国敏弘会長も「エスコートキッズには大切な役割が二つある。選手は子供と手をつないでピッチに立つことで興奮を抑えるとともに、子供が見ても恥ずかしくないフェアプレーの精神を持って試合に挑ませることがその任務。ぜひ、小さな日本代表としてその役割を成し遂げてほしい」と呼び掛けた。
そのほか、マティダ東FCのメンバーを代表して仲宗根紳斗君(3年)があいさつを行い「ブラジルで経験したことを僕たちにも伝えてほしい」と述べた。
この日、誕生日を迎えた藍夢君。今年1月に帰らぬ人となった母・尚子さんからの「夢」の誕生日プレゼントがいよいよスタートした。
藍夢君は、きょう15日の日本代表の初戦となるコートジボアール戦を成田で応援した後、ブラジルに向けて出発。日本時間の20日に行われる第2戦のギリシャ戦で日本代表と手をつないでピッチに入場する。