特定健診13年度 受診率は36.7%
40~50代が低く
19日から集団健診/宮古島市
2014年度特定健診の集団健診(保健センター、公民館で実施)が19日から伊良部地区を皮切りにスタートする。個別健診(医療機関での受診)を含めた特定健診全体における13年度の受診率は36・7%(速報値)で対象者の4割弱しか受診していない。特に40~50代の受診率が低い。昨年、宮古島市が発表した2011年度の同健診の結果で男女とも高血圧などすべての健診項目で県平均を上回っており、健康問題が深刻な状況となっている。このことから市国民健康保険課では積極的な受診を呼び掛けている。
宮古島市の受診率は09年度から3割台で推移。10年度から12年度は37%台となっていたが13年度は速報値ではあるが36%台となっている。
14年度の集団検診は、8月19日~9月27日までの29日間実施する。地区別の実施日は、伊良部が19~22日まで、下地が25、26日。上野が27日~29日。城辺が30日~9月5日。平良が9月6日~同27日まで。
同課では「ここ数年の受診者はわずか4割弱。メタボリック症候群で沖縄県は全国1位。その中で宮古島市は県内市の中でワースト1位となっている。生活習慣病は自覚症状が無く進んでいくが予防できる。積極的に受診して健康管理に役立ててほしい」と述べた。
昨年、宮古島市が会見で発表した2011年度の特定健診結果で同市は、男女ともにすべての健診項目で県平均を上回ったほか、男性は肥満、糖尿病、高血圧で県内市中ワースト。女性は脂質(中性脂肪)、高血圧、腎機能の尿蛋白で県内ワーストだった。
内臓脂肪型肥満に加え、血圧、血糖、血中脂質のうち二つ以上が基準値を超えている状態を指すメタボリックシンドロームの割合は男性が62・4%で断トツの1位、2位の石垣市(57・2%)を大きく引き離した。女性は6位(24・2%)となっている。
また、国民健康保険課によると、健診を受けて所見を得ても病院にかからない市民が多く、健康に対する意識が低いことや特に40~50代の働き盛りの受診率が低いことも問題視して警鐘を鳴らしている。