白露のタカ渡り本格化/アカハラダカ
これまでに700羽が飛去
「白露のタカ渡り」で知られる初秋の風物詩、アカハラダカの渡りの群れが18日、下地の入江橋上空で観察された。宮古野鳥の会(仲地邦博会長)の会員らが確認した。この日飛去した個体数は414羽。これまで確認された合計は727羽(速報値)。アカハラダカは朝日を白い腹面に受け、キラキラと輝きながら宮古島から飛び去った。同会は10日から23日までの2週間、越冬のため宮古島を飛び立ち南下するアカハラダカの個体数調査を行っている。
仲地会長は「今季初めてまとまった群れが観察できた。今後も続くと思われるので、時間のある人はぜひ、入江橋で一緒に観察しませんか」と呼び掛けている。
調査は23日まで、午前7時から同9時まで下地の入江橋で行われている。
ことば アカハラダカは全長約30㌢の小型のタカ。中国の一部や朝鮮半島などで繁殖し、フィリピン、マレー半島、ニューギニアに宮古島を渡りの中継点として南下し越冬する。
1980年に大野山林で230羽の渡りが確認された。それ以前はアカハラダカの記録は国内ではほとんどなく、台風などの影響で迷い飛来する迷鳥として扱われていた。