和太鼓の鼓動響かす/迫力の演舞で観客魅了
「鼓童」宮古公演
新潟県佐渡島を拠点に国内外で活動を行っている太鼓芸術集団「鼓童」の交流公演(主催・同公演実行委員会)が29日、マティダ市民劇場で開催された。会場には多くの観客が訪れ、鼓童のメンバー7人の力強い和太鼓の演舞に魅了された。
「鼓童」は12年前にも宮古島で公演を行ったことがあり、今回は、市民からの強い要望を受けた市文化協会が「鼓童」に働きかけて実現した。
交流公演とは、太鼓の魅力や太鼓を打つ楽しさを知ってもらうことなどを目的に開催。9月23日にスタートした今回の交流公演は宮古公演が千秋楽となった。
今回は「鼓童」に在籍する約30人のメンバーから選ばれた7人が和太鼓を含め、演奏する楽器の紹介をしながら太鼓と和楽器の音色を会場に響かせた。
詰め掛けた観客は、会場全体に響き渡る和太鼓の音を体に感じながらそれぞれの演奏に聴き入っていた。
「鼓童」は、和太鼓を中心に和楽器、唄、踊りなど伝統芸能の新しい境地を切り開く活動を展開している。
常にパイオニアとして太鼓界をリードし、1981年からスタートした「ひとつの地球」をテーマにした世界ツアーは現在までに46カ国で3700回行われた。
また、2012年からは歌舞伎俳優の坂東玉三郎氏を芸術監督に招いて創作活動を行っている。