撤退で驚きと困惑/SKY
運賃値上げに不安の声も
民事再生法の適用を申請したスカイマーク(SKY)が3月29日に、宮古空港から撤退するとの発表に、宮古の関係者や市民から驚きと困惑の声が聞かれた。
出張先でこのニュースを知った下地敏彦市長は「今聞いてびっくりしている。もし、撤退となって運賃が上がるようでは多くの市民が困る。関係機関と連携してJTAやANAには運賃の値上げはしないよう要請していきたい」と話した。
宮古島観光協会の池間隆守専務理事は「伊良部大橋が開通すれば入域観光客の増加も期待されていた中でスカイマークの減便の影響は大きいし、さらに撤退となれば大きなマイナスになる」と落胆した。
さらに「スカイマークが就航してから宮古の入域観光客は40万人を維持してきたが撤退となればその維持も難しくなる。さらに運賃が値上がりすれば地元の利用者が那覇に行く回数も減るので関係機関と対策を考えて行動しないといけない」と危機感を募らせた。
この日、宮古空港内のスカイマークのチェックインカウンター前には「民事再生手続開始申し立てに関するお知らせ」が掲示され、一部の利用者は足を止めて内容を読んでいた。
空港に訪れた40代の女性は「スカイマークが就航して運賃が安くなって、みんな喜んでいたのに残念」と話した。また、50代の男性は「それはまずい。撤退となって以前のような運賃になれば那覇に行く回数が確実に減る。運賃が安くなり近くなった那覇がまた遠くなりそうで怖い」とそれぞれ述べた。