長年の運航に幕/伊良部・平良
五色のテープで分かれ
伊良部-宮古本島を結ぶ離島航路の運航が最終日を迎えた31日午後、「はやて」(川平三秀代表」の「フェリーはやて」と「宮古フェリー」(新垣盛雄代表)の高速旅客船「うぷゆう」が平良港から最終便を運航した。「はやて」は50年余、宮古フェリーは45年の歴史に幕を閉じた。多くの利用客らが五色のテープで見送り、長年の運航に感謝するとともに別れを惜しんでいた。
船会社のうち、宮古フェリーは離島航路発着場の浮き桟橋で感謝セレモニーを開催した。
利用客で組織する「宮古フェリー友の会」(冝保定和代表)主催では、新垣代表と砂川恵史朗専務に感謝状、記念品、花束を贈呈し、感謝の意を表した。
新垣代表は「運航時における利用客の安全、安心を第一に職員一丸となって誠心誠意努めてきた。伊良部航路事業は本日で終了するが、一つの責任と使命を果たすことができた」と強調した。
その上で「長い間の職務の中でたくさんの方との出会い、感動があり、私どもの大きな収穫、宝ものである」と礼を述べた。
引き続き宮古フェリー主催で行われ、新垣代表が「うぷゆう」の仲松直治船長ら社員12人に感謝状、記念品、花束を贈った。
五色のテープが乱舞する中、「うぷゆう」は伊良部に向け離岸した。