島野菜を見直そう
みゃーく・ワークショップ/全4回講座終了
宮古島市文化協会(大城裕子会長)主催の「みゃーく・ワークショップ」が28日、平良の腰原公民館で開かれた。今回は「島野菜を食卓へ」と題し、家庭菜園(宮古方言・カフツ)の良さや、自分が生まれ育った環境に根差した食べ物を改めて見つめ直して、農業とは何か、健康とは何かを探った。
このワークショップは「温故知新~島の自然と文化を味わう」をテーマに全4回の講座が行われ、今回が最終日。主催者によると延べ200人が参加したという。
最終日の講座には、川平俊男さん(自然栽培農家)、小原千嘉子さん(キッチンじゃからんだ代表)が講師として招かれ、島野菜の生産者と消費者の立場からそれぞれ意見や提言を行った。
島野菜や島豆腐、宮古みそ、黒糖などを使った料理も紹介。参加者らは、試食を通して島野菜を大事にしてきた先人たちの知恵や精神も学んだ。
冒頭、あいさつした大城会長は「何を次世代に残していくのか。また、宮古の先人たちが取り組んできたものは何かを探るきっかけになれば」と講座の意義を強調。「宮古らしさとは何かを感じ取ってほしい」と呼び掛けた。
ワークショップは、宮古島の衣、食、住、言語の変遷を学び、先人たちの生き方や知恵を会得し、現在に生かすための機会を提供することを目的に開催。これまでに「今に生かす手わざの味わい」「スマフツ(方言)を話してみよう」「風土に根ざした住まいを考える」をテーマに開かれた。