あすから離島割適用/那覇-宮古航空路線
片道8050円に/市「住民カード取得を」
県の離島住民等交通コスト負担軽減事業で、あす1日から那覇-宮古の航空路線運賃が片道8050円に低減される。1月に民事再生法手続きを申請したスカイマーク(SKY)が同路線で長期運休に入ったことを受けての措置。制度を利用するためには離島住民カードが必要になる。窓口となる市では、同カードの取得を呼び掛けている。
現行の那覇-宮古路線の運賃は、航空各社が実施する離島割引によって1万2900円まで低減されているが、4月1日からは同価格のうち4850円を県が負担。利用者の実質負担額は8050円となる。
この搭乗券は当日購入でも同じ割引率が適用されるほか、搭乗前に便を変更できるメリットがある。
3~12歳未満の小児や身体障害者の場合は還付金を請求することもできる。
仮に5歳の小児が離島割引を利用した場合は1800円、小児運賃を利用した場合は3550円を請求できるが、どちらを利用しても実質負担額は同じになるよう設定されている。
離島割引は、①市に居住して住民登録している人②島外の高校、大学、専門学校等に在学し、父母のどちらかが市に住民登録している人-が利用できるサービスで、対象者は離島住民カードが必要になる。
カードを所持していなければ割引はない。所持している人でも有効期限が過ぎていると無効になる。
カードは市が無料で発行しており、市民生活課をはじめ城辺、下地、上野の各支所と伊良部支所市民課で受け付けている。
新規発行や更新をする人は本人証明写真(縦3㌢×横2・5㌢)と、住所を確認できる書類(運転免許証や健康保険証など)並びに印鑑を持参して申請。カードは即日発行される。
還付金の問い合わせは市まちづくり振興班(電話72・3751)まで。
離島割引は2013年6月まで宮古関係すべての路線で適用されていた。しかし、格安運賃で対抗するSKYの参入で那覇-宮古の価格競争が激化。結果としてこの路線の運賃が低減化されたため、制度の適用が保留扱いとなっていた。
SKYの長期運休で競争状態が緩和され、他社の運賃値上げを懸念する声が相次いだが、各社とも一部の便で数百円程度の値上がりにとどめる方針を示しており、一定条件を満たせば県の離島割引より安い価格で購入することもできる。