鍵掛け徹底呼び掛け/宮古島署
盗難増加で緊急アピール
宮古島署(瑞慶山力署長)は7日、盗難事件が増加傾向にあることから、緊急アピール文を発表した。同署管内で3月24日~4月6日までの2週間に窃盗が6件(空き巣3件、事務所荒らし2件、居住者のいない商店1件)が認知された。今年1月から4月6日までに認知された空き巣は4件で、被害総額は約317万円。空き巣、自転車盗の被害は無施錠がいずれも75%以上、車上狙い被害の無施錠率は85%以上に及ぶ。宮古島署は外出する際には自宅に現金を置かず、保管管理を徹底し、家を空けるとき、車から離れるときなどは短時間でも鍵掛け(施錠)を徹底するよう呼び掛けている。
空き巣による1件当たりの被害額平均は約79万円と高額で、県内1件当たりの21万円の約3・5倍になる。
このうち現金被害額は約284万円。1件当たりの平均は約71万円。県内平均は約11万円で、同署管内の被害額は県平均の約6・5倍に当たる。
平田英司副署長は「盗もうとする者は、盗みに時間がかかるのを嫌う。外出するときは戸締まりをする、自転車は二重鍵などで施錠をしっかりとすることで、窃盗犯の犯意をそぐことができる。鍵掛けの徹底で、これらの被害は確実に減少させられる」と述べ、駐輪するときには、備え付けの鍵に加えてワイヤロックなどで固定物につなぐよう呼び掛けている。
今年1月から4月6日までに認知された刑法犯は93件で、昨年同期に比べ6件増加した。特に窃盗犯が61件と刑法犯の65・6%を占め、昨年同時期に比べ13件(27・1%)増加している。
刑法犯93件の中には、3月20日午後、上野新里の商店で発生した強盗事件も含まれている。宮古島署は聞き込みの範囲を広げるなど捜査を進めているが、これまでのところ、容疑者につながる有力な手掛かりは得られていない。