コミュニティー施設が完成/多良間村
交流、学習の拠点
16日落成祝賀会/災害時にも対応
【多良間】多良間村のコミュニティー施設がこのほど、村役場隣に完成した。3階建て。総事業費は3億9900万円で、一括交付金を活用した。利便性の高い多目的ホールをはじめ研修室、料理実習室などを完備する交流施設で、災害に備えた物資の備蓄室も完備した。村民だけでなく観光客など幅広い利用が期待されている。16日には落成祝賀会を開き、村民挙げて完成を祝う予定だ。
場所は村中央公民館の跡地。敷地面積は1032平方㍍で、コミュニティー施設の延べ床面積は979平方㍍となっている。
1階部分には多目的ホールを設置、舞台発表など大小の行事を開催できるスペースを確保した。
そのほかエントランスホールや相談室、事務室を置く。授乳室も完備、車椅子でも直接出入りができるようにバリアフリー化し、乳幼児を抱える女性やお年寄り、障害者らが利用しやすい施設にした。
2階には研修室や視聴覚室、会議室、資料庫、料理実習室を設置。3階部分には災害時用の備蓄室と防災緊急放送室、自家発電室などを整備した。
隣接する役場と2階部分を渡り廊下でつなぎ、利便性を図った。
教育、文化、生涯学習を中心に幅広く利用できる施設で、村民からは「子どもたちをはじめ青年、婦人、老人と多くの村民が利用できる素晴らしい施設」と喜びの声が上がっている。
同施設は村制施行100周年記念事業として、当初計画では2012年度完成予定だったが、「現場が軟弱な地盤のため」(同村教育委員会)工事が遅れた。