飲酒運転の根絶訴え/宮古地区
交通安全運動出発式
夏の交通安全県民運動(7月9~18日)を翌日に控えた8日、宮古地区出発式(主催・宮古事務所、市、宮古島署、宮古地区交通安全協会)が宮古合同庁舎で開かれた。27の推進機関・団体から約150人が参加し、飲酒運転の根絶などを誓った。市内の目抜き通りでは、白バイを先頭に車両パレードが行われ、交通事故のない安全・安心の地域づくりを訴えた。
スローガンは「交通ルール しっかり守って 安全キャッチ(ストップ!飲酒運転)」。重点目標は▽飲酒運転の根絶▽二輪車の交通事故防止(特に、若年者を含めたマナーアップの推進)▽子どもと高齢者の交通事故防止(特に、歩行者事故の防止)。
式で、参加者らは、交通事故犠牲者に対し1分間の黙とうをささげた。
同事務所の久貝富一所長は「沖縄県は、人身事故に占める飲酒運転絡みの死亡事故や重大事故の割合が全国で最悪。宮古でも飲酒運転の検挙事例が後を絶たない。1人1人が『飲酒運転は絶対にしない・させない・許さない』との強い決意を持ち、実践することが交通安全な宮古島の実現に重要である」と訴えた。
同署の瑞慶山力署長は「本年6月末現在、飲酒絡みの事故は、全事故及び死亡事故に占める構成率が全国ワーストワンとなっており、大変憂慮される現状にある。宮古島署管内の6月末現在、事故発生は昨年同期比で18件多い57件となっており、大変憂慮される状況にある」と指摘した。
その上で「去る6月28日には、路上寝による重傷事故が発生するなど、予断を許さない状況が続いている」と警鐘を鳴らした。
下地敏彦市長は「夏場は祭りやイベントなどで飲酒の機会が増える期間である。それに伴い飲酒運転の増加が懸念される。飲酒運転は絶対に許さない雰囲気づくりを」と訴えた。
同協会の宮里敏男会長が、飲酒運転などの根絶を宣言し、交通事故ゼロを目指して決意表明した。
出発式と併せて同事務所1階ホールでは、交通安全パネル展が14日までの日程で始まった。