空の便は全便欠航/台風9号
観光客多数足止め
台風9号の影響で10日、宮古空港を発着する空の便は全便が欠航となった。空港チェックインカウンターでは足止めされた多くの観光客らが、予約変更の手続きをしたり空席待ちの申し込み方法を確認したりしていた。
日本トランスオーシャン航空(JTA)、琉球エアーコミューター(RAC)、全日空(ANA)の各社は10日朝、宮古空港を午前中に発着する便の欠航を決定。午後からの便は台風の状況を見て判断するとしていたが、天候が回復しなかったことから全便が欠航となった。RACは午後2時15分那覇発宮古行きの臨時便の運航を決めていたが、その便も欠航となった。
友人とダイビングのため京都から来島している女性(73)は「那覇行き最終便の空席待ちをしていたが、もう1泊して、朝から空席待ちをしようと思う。ただ座席はもう埋まっていると聞いているので、できれば臨時便を飛ばしてほしい」との思いを示した。
新婚旅行で愛媛から訪れている男性(29)は「初めての宮古島で、テレビで見たことのある台風のため空港で足止めとなる体験をすることになった。土、日曜日も仕事があるので帰りたかったが、勤務先に連絡し、帰れないことを伝えた。あす(11日)には帰りたい」と語った。
各航空会社の宮古発着便欠航便数と影響人数(予約ベース)は、JTAの那覇-宮古が14便1453人、羽田-宮古は2便255人、RACの那覇-宮古が2便(臨時便除く)59人、宮古-多良間は4便55人、宮古-石垣は4便45人、ANAの那覇-宮古は10便1260人、関西-宮古は2便151人、宮古-石垣は2便30人だった。
各社ともきょう11日は平常運航を予定している。