作業快適、木陰で苗づくり/伊良部・仲地
サトウキビ、島の風物詩
宮古では、サトウキビの苗作りと夏植えが4日、快晴の下、各地の畑で本格化している。伊良部・仲地運動場周りでは炎天下を避け、木陰に大量のキビを運んで長さ30㌢ほどに裁断していた。木陰での作業は風物詩の一つ。作業に精を出していた池間健二さん(43)=仲地=「キビの苗作りはユイマール(順番に労力交換すること)を行っているから楽しい」と涼しげな表情で語った。
夏植え作業は8月から始まり、9月8日(白露)前までがピークとされる。苗植えは今月いっぱいで終了する予定。
キビ生産農家の池間さんら5人は、刈り取ったキビ(品種・農林27号)は軽トラで計8回運んだ。木陰の中の一定の距離に分けて降ろし、作業がしやすいように山積みした。キビの茎は斧で手際よく裁断した。
宮古製糖伊良部工場の宮国博文農務課長が訪れ「毎年ご苦労さん。涼しい環境での作業は効率的で良い。頑張ってください」と激励した。
袋詰めされたキビ苗は軽トラで畑へ運ばれ、1本1本丁寧に植え付けられた。
一方、宮古本島のキビ畑周辺では、ビーチパラソルを立てて日陰をつくっていた。キビ生産農家は、暑さを避け日陰で苗作り作業に汗を流していた。