援農隊今年も来島/伊良部の佐和田宅
キビ夏植えで交流深まる
伊良部字佐和田に住む佐和田涼子さんが受け入れている慶応大学の学生5人と同大OBの5人の計10人の援農隊が4日、キビの夏植えに挑戦した。苗を1本1本を丁寧に植え付け豊作を願った。
援農隊が来島するのは今年で16年目。最初の年は、同大の女子学生1人が佐和田さん宅を訪ね「キビの植え付けを体験したい」と申し入れた。佐和田さんは、快く引き受けた。以来、延べ100人が援農隊として来島。佐和田さん宅で寝食を共にしてキビ苗作り・夏植えに奮闘した。
OBで全農みやぎ職員の佐藤貴紀さん(28)は今年で10年目の参加。「おじいとおばあに再会するのが楽しみ。毎年新しい友だちができるので、貴重な体験です」と笑顔で語った。
東京都出身で学生の冨川里紗さん(21)は「沖縄が好きで暮らしたことがあり、その時は沖縄尚学高校に通った。今回は先輩の紹介で参加したが、とても楽しい」と笑みをこぼした。
参加者らは、初めて渡った伊良部大橋から見た美しい海に魅了され「とってもきれい」と歓声を上げていた。
佐和田さんは「受け入れるたびに子供が増えていく感じ。最初に訪れていた女性とも連絡は取り合っている。子供が成長すると、家族で再訪したいという計画があるようで、再会が楽しみです」と声を弾ませた。
その上で「過去の参加者から結婚招待状が届いたりする。その時はちゃんと本土まで行き、結婚を祝福する」と物腰の柔らかい声で話した。