「治す」から「治し、支える」へ
多職種の連携、組織化を/「在宅医療・介護推進」研修会
宮古地区医師会主催の「2015年度(前期)在宅医療・介護推進のための多職種連携研修会」が13日、JAおきなわ宮古地区本部で開催された。浦添市で先進的な在宅医療に取り組む「かじまやークリニック」の山里将進院長が講座を行い、「治す医療」から「治し、支える医療」を目指し、地域における多職種の組織作り、真の地域包括ケアを目指すことなどが呼び掛けられた。
主催者を代表して池村眞会長は「宮古島市も65歳以上人口が30%を超えており、必然的に在宅医療、在宅療養を希望する人が増えると思う。きょうの研修会を通して市の在宅医療の質を高めることにつなげてほしい」と呼び掛けた。
来賓あいさつで下地敏彦市長は「私も前期高齢者であり、高齢化が進む宮古島市にとって在宅医療の充実は最大の課題。各分野が濃密な連携で老人福祉の充実を図り、住みよい社会にしていくために活発に意見交換してほしい」と述べた。
浦添市で「24時間、365日の安心ネットワーク」を掲げ、在宅医療に取り組む山里院長は、在宅医療の課題について、訪問医療をする意欲ある医師の拡大▽在宅医療を担う医師のグループ化▽在宅医療の連携を支えるチーム作りのコーディネート役▽住民の意識啓発-を示した。
真の地域包括ケアに向け山里院長は、住まいと医療福祉ハイブリッドシステムの連携を示し、サービス付の高齢者向け賃貸住宅▽24時間型の在宅看護介護サービス▽住宅医療連携拠点の整備-などを呼び掛けた。
そのほか、うむやすみゃあす・ん診療所の竹井太院長が「宮古地区における訪問診療の実際」をテーマに宮古の現状を報告した。
同研修会は、県内の各地域において格差のない標準化された在宅医療の推進および多職種連携の促進と、かかりつけ医の在宅医療参入の動機付け、市町村を単位とする多職種による組織化の促進を目的に実施された。
会場には、医師、看護師、栄養士、保健師、作業療法士などが参加し、講義の内容に真剣な表情で聞き入ったほか、グループ討論では、宮古島において在宅医療を推進する上での課題や解決策について意見を交換した。