11/23
2024
Sat
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
社会・全般
2015年9月14日(月)9:04

「治す」から「治し、支える」へ

多職種の連携、組織化を/「在宅医療・介護推進」研修会


宮古地区における「在宅医療」の充実化を目指して開催された研修会=13日、JAおきなわ宮古地区本部

宮古地区における「在宅医療」の充実化を目指して開催された研修会=13日、JAおきなわ宮古地区本部

 宮古地区医師会主催の「2015年度(前期)在宅医療・介護推進のための多職種連携研修会」が13日、JAおきなわ宮古地区本部で開催された。浦添市で先進的な在宅医療に取り組む「かじまやークリニック」の山里将進院長が講座を行い、「治す医療」から「治し、支える医療」を目指し、地域における多職種の組織作り、真の地域包括ケアを目指すことなどが呼び掛けられた。

 主催者を代表して池村眞会長は「宮古島市も65歳以上人口が30%を超えており、必然的に在宅医療、在宅療養を希望する人が増えると思う。きょうの研修会を通して市の在宅医療の質を高めることにつなげてほしい」と呼び掛けた。

 来賓あいさつで下地敏彦市長は「私も前期高齢者であり、高齢化が進む宮古島市にとって在宅医療の充実は最大の課題。各分野が濃密な連携で老人福祉の充実を図り、住みよい社会にしていくために活発に意見交換してほしい」と述べた。

 浦添市で「24時間、365日の安心ネットワーク」を掲げ、在宅医療に取り組む山里院長は、在宅医療の課題について、訪問医療をする意欲ある医師の拡大▽在宅医療を担う医師のグループ化▽在宅医療の連携を支えるチーム作りのコーディネート役▽住民の意識啓発-を示した。

 真の地域包括ケアに向け山里院長は、住まいと医療福祉ハイブリッドシステムの連携を示し、サービス付の高齢者向け賃貸住宅▽24時間型の在宅看護介護サービス▽住宅医療連携拠点の整備-などを呼び掛けた。

 そのほか、うむやすみゃあす・ん診療所の竹井太院長が「宮古地区における訪問診療の実際」をテーマに宮古の現状を報告した。

 同研修会は、県内の各地域において格差のない標準化された在宅医療の推進および多職種連携の促進と、かかりつけ医の在宅医療参入の動機付け、市町村を単位とする多職種による組織化の促進を目的に実施された。

 会場には、医師、看護師、栄養士、保健師、作業療法士などが参加し、講義の内容に真剣な表情で聞き入ったほか、グループ討論では、宮古島において在宅医療を推進する上での課題や解決策について意見を交換した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!