魅力は固有の伝統、文化/シマおこし研修交流会
池間、来間、伊良部の事例発表
「2015年度シマおこし研修交流会in宮古島」(県地域づくりネットワーク、宮古島市共催)が7日、2日間の日程で始まった。初日は、下地農村環境改善センターで「地域交流 その魅力と課題」をテーマに、池間島、来間島、伊良部島で島おこしの活動を展開する4人がそれぞれの立場から活性化を図るために、それぞれの島固有の伝統や文化、歴史、先人たちの知恵を魅力と位置づけて活動していることなどを紹介した。
歓迎のあいさつで宮古島市の長濱政治副市長は「それぞれの地域活性化に向けて、この研修交流会の成果が生かされることを期待している」と述べた。
事例発表では、いけま福祉支援センターの前泊博美理事長と三輪大介さんの2人がそれぞれの立場から発表と報告を行い、来間島大学まなびやーの砂川葉子理事と、伊良部島で活動するがじゅまる観光の猪子立子代表取締役も、これまでの取り組みを紹介した。
このうち、前泊理事長は「アマイウムクトゥ・プロジェクト」として、島の高齢者の生きる知恵、生きる力、思想に未来を展望するヒントがあるとして、それを地域の資源として島おこしに活用していることなどを紹介した。
会場には、県内各地で地域おこしに取り組む関係者が訪れ、それぞれの事例報告に聞き入った。
さらに、午後5時から交流会が行われ、参加者たちはお互いの取り組みを紹介し合いながら、交流を深めた。
同研修交流会の宮古島開催は、2010年度に次いで2度目。今回は宮古島市合併周年と伊良部大橋開通を記念しての開催となる。
きょう2日目は、現地視察研修として、バスによる伊良部島視察が予定されている。