申請書の配達開始/マイナンバーカード交付
宮古管内2万5000世帯
宮古郵便局 29日までに終了へ
来年1月から交付が開始される個人番号(マイナンバー)カードの交付申請書兼電子証明書発行申請書の配達が13日から宮古島で始まった。この日午前に東仲宗根の世帯に最初の配達が行われた。交付申請書が入った封書は各世帯ごとに簡易書留で、住民票の住所に配達される。宮古郵便局(多良間明局長)は管内の約2万5000世帯へ配達を今月29日までに終了するとしている。宮古島で最初に交付申請書が配達された東仲宗根の砂川輝吉さん(75)は「初めてのことなので、これから勉強して大切に保管したいと思う。皆さんと同じように活用したい」と話した。
多良間局長は「マイナンバー郵便物に印字された受取人の住所や氏名は文字が小さく見づらいので、受領時にはしっかりと確認してほしい」と呼び掛けている。
簡易書留で配達されるため、受取人が不在の時はマイナンバー郵便物専用のピンク色の不在配達通知書が差し入れられる。この場合、郵便局で受け取るか、再配達を希望するかを宮古郵便局に連絡する必要がある。
郵便局の窓口で受け取る際には運転免許証など、本人確認の書類が必要。窓口取扱時間は平日が午前8時から午後8時まで。土、日曜日は午前8時30分から午後3時まで。再配達は連絡した日の翌々日以降となる。
郵便局での保管期間は7日間。その後は市役所に送られる。
マイナンバー郵便を受領後、マイナンバーカードの交付を希望する人は必要事項を記入の上、写真とともに同封されている返信用封筒に入れて投函する。
マイナンバーカードの交付は来年1月からの予定で、交付申請した人には交付通知書(はがき)が1人に1通送付される。通知書に記載されている場所に運転免許証など本人確認の書類、通知カードを持参し、交付場所で「暗証番号」を設定した後、交付を受ける。初回の交付手数料は無料。
交付されたマイナンバーカード表面には住所、氏名、生年月日、性別の4項目と写真。裏面にはマイナンバー(個人番号)とICチップがあり、ICチップには電子証明書とアプリが格納できる。ICチップには必要最小限の情報のみが記録され「税関係情報」や「年金関係情報」などプライバシー性の高い情報は記録されない。
仮にマイナンバーカードを紛失した場合は、設置される24時間365日コールセンターに連絡することで、カードの一時停止措置を取ることができる。
マイナンバーカードは本人確認の公的身分証明書、コンビニなどでの各種証明書の取得、パスポートの新規発給や金融機関での口座開設、各種行政手続きのオンライン申請などに利用できる。