昔にタイムスリップ/「宮古諸島のくらしと風景」展
市中央公民館29日まで
琉球大学附属図書館・琉球大学博物館収蔵の企画展「宮古諸島のくらしと風景」が22日から、市中央公民館で始まった。復帰前の1960年代の宮古諸島の風景や、多良間島の八月踊りなどの様子を記録した写真など135点を展示。稲わらを使用した、物の数を記録したり計算機として使った「わら算」も展示され、当時の人々の生活を感じることができる。企画展は29日まで、入場無料。
同企画展は、歴史学者の中山盛茂氏や、第2次世界大戦中の米の外交官で、戦後沖縄において精力的な調査を行ったジョージ・H・カー氏が収集した写真を展示している。
灯台が設置される前の東平安名崎や、保良貯水場(保良ガー)、平良の街並みを背景にした平良港など、当時の島の様子が伝わってくる写真ばかり。
初日に観覧した市民の中には、サシバと遊ぶ子供の写真が、「いとこにそっくり。場所といい年代といい、多分間違いない」と話し、いとこに携帯電話で知らせていた。
また、保良ガーの写真を見た50代の男性は「子供のころは、この場所でよく水浴びをした。昔にタイムスリップしたようで、とても懐かしい」と話していた。
企画展は午前10時~午後7時まで。なお、24日は休館。最終日の29日は午後5時まで。
同企画展の関連として28日午後2時から、「宮古の藁(わら)算とマータ」と題した講演会が、市中央公民館視聴覚室で行われる。講師は、琉球大学博物館の佐々木健志氏。