修学旅行生が里帰り/民泊で絆
宮國さん「孫同然の存在」
4年前の2月、修学旅行で宮古島を訪れた黒木隆文さん、浅山大地さんが先月29日から当時民泊した宮國良子さん(76)の家に「里帰り」した。3人は再会を喜び合い、食事や農業、ドライブを通して民泊でつないだ絆を確かめ合った。
当時、兵庫県の三田西陵高校の修学旅行で島を訪れた2人と宮國さんの交流は今日まで続いている。電話で話したり、携帯電話のメール機能を使ってやり取りをしたりして互いの近況を報告しているという。
4年前の旅行以来、2人の「里帰り」は今回が2度目になる。1度目は13年2月に訪れ、そのときも宮國さん宅で寝泊まりした。
「宮國さんは、もうぼくたちのおばあちゃんと同じ存在なんです。一緒にいてこんなに安心できる人は他にはいません」。大学生になった2人はこんな風に宮國さんのことを話す。
宮古島も大好きで、「開放感がある」と評するのは黒木さん。「そんな宮古島で料理がおいしくて優しいおばあちゃんといると幸せな気分になれるんです」と話して目尻を下げた。
浅山さんも「ゆっくりと時間が流れていく宮古島が大好き。島の人も優しい人ばかり」と絶賛し、宮國さんのことは「自分の祖母と同じ存在。ずっとこの関係を続けたい」と話した。
2人の言葉に照れ笑いを浮かべる宮國さんは「迎えたときは強く抱きしめたい気持ちだったよ。遠慮したけどね」と笑う。「この子たちは、私にとっても孫同然の存在。機会があれば彼らが住んでいる場所にも行きたい」と話し、「孫」の来島に感謝を込めた。