暴力団の追放へ結束/警察と社交飲食業組合
「毅然とした態度を」
暴力団組員による「みかじめ料」名目の恐喝事件を受け、宮古島署は25日、宮古島社交飲食業組合の組合員を集めて暴力団対策連絡会議を開いた。平田英司副署長は「みかじめ料を要求するなどの恐喝を防ぐためには、毅然とした態度が必要だ」と述べ、暴力団の追放に向け結束を求めた。
非公開で行われた連絡会議には、組合員約30人が参加した。宮古島署が情報を提供した後、暴力団関係者にみかじめ料を要求された場合の対応などについて意見を交わした。
冒頭にあいさつした平田副署長は「宮古管内で、縄張り料(みかじめ料)を要求して逮捕されるという事案が発生した」と述べ、緊急連絡会議の開催について理解と協力を求めた。
その上で「暴力団は一度食いつき、金が取れると判断すればもう離れない」と指摘。このような事態にならないように「毅然とした態度が必要だ」として要求に応じないよう促した。
また、「この機会に暴力団を追い出す。はびこらせてはいけない」と述べ、官民一体となった追放運動の展開に期待を込めた。
みかじめ料名目の事案は今月初旬に発生。平良在の飲食店経営者から5万円を脅し取ったとして、指定暴力団旭琉會二代目功揚一家の構成員を含む3人が恐喝容疑で逮捕されている。